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新垣カミ菓子店

伝承200年の絶品ちんすこう

1492年、尚巴志が琉球を統一し、廃藩置県により沖縄県が誕生するまでの約450年、王城「首里城」を擁し、琉球王朝の王都として栄えたまち「首里」。
隆起した石灰岩を基礎に高台を形成するまちには、城下町として整備された街路など、今でも古都の名残を感じる、風情ある街並みが見られます。

そんな首里に店を構える「新垣カミ菓子店」さんは、約200年前、琉球王朝時代の王府の料理人を開祖として、王家御用達の菓子作りの製法を今に伝承。
以前宿泊した那覇市の「ON THE SAME HOTEL(オンザセイムホテル)」さんのお着き菓子で食べた、こちらの「ちんすこう」があまりに美味しくて、調べてお店を訪れました。

おばぁが優しく迎えてくれる店内には、菓子製造所も併設していて、予約をすれば菓子作りも体験できるそう。「ちんすこう」のお得用・14包入に加えて、「花ぼうる」と「くんぺん」をバラで購入したところ、サービスでちんすこうを2包もいただきました。

「ちんすこう」はしっとりサクサク。じゃりじゃり感がなく、甘さ控えめで、これまで食べたちんすこうとは一味も二味も違い、本当に美味しい。
ちなみに、ちんすこうは漢字で「金楚糕」と書き、「黄金色に輝き(金)、ほどけるような口当たりの(楚)、焼菓子(糕)」、という由来を持つそうです。

お菓子作り体験(3個630円)もできる「花ぼうる」の原材料は、小麦粉・砂糖・鶏卵のみ。外はサクッ、中はしっとりで、卵の自然な甘さを感じる。

「くんぺん(薫餅)」は、中にピーナッツバターとごまを練り込んだ餡が入っていて、風味が口の中に広がり、これもまた美味しい。

消失前の首里城・鎖之間でお茶菓子として提供されていたようで、そこで食べて美味しくてお店に行った、ここのちんすこうが一番、という口コミを多く見ますが、すべて手作りのため大量生産ができず、お店以外で販売しているのは首里城と那覇空港の「沖縄美々」さんのみとのこと。
沖縄美々さんで使える10%割引券をいただいたので、実際に那覇空港店を訪れ、定員さんに販売の経緯を聞いてみると、店長さんがここのちんすこうが大好きで、お店に何度も足を運び、取り扱うに至ったそう。

ゆいレールを模したおもちゃはこれの他にないとオススメされ、ゆいレールちんすこうをお土産に購入。車両は連結させることもできるそうです。笑

店名となっている新垣カミさんの教え「昔からの味は絶対に変えてはいけない。お客様に対しては、常に立派なお菓子をおだしするのがあたりまえ」を守り続け、伝統の琉球菓子を味わえるお店。ぜひ一度、その味をご賞味ください。

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